ひふみ投信とセゾン投信を比較!利回りから長期投資に向いているのは?運用方針の違いと成績を解剖

こんにちは!ワタルです!

日々、3000種類を超える様々な投資信託が存在しています。通常の投資信託は運用会社と販売会社が異なります。しかし、中には販売から運用まで一貫して行う独立系の投資信託が存在しています。

日本には様々な独立系投資信託があります。その中で、最も有名で尚且つ素晴らしい成績を残しているものに「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」があります。

今回は評判の独立系の投資信託であるひふみ投信とセゾン資産形成の達人ファンドを比較していきたいと思います。

高利回りで評判のひふみ投信の現状と今後の見通しを徹底評価!運用成績・手数料・NISAとの相性を含め網羅的に紐解く。

評判のセゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」を徹底評価

運用方針の違い

両者の共通点としては長期投資を是としている点ですが、運用方針は結構異なっています。両者の運用方針の違いについて比較していきましょう。

ひふみ投信の運用方針

まず投資対象は多少海外株式が入っていますが、殆どが日本株式です。

ひふみ投信の運用方針は成長企業に投資を行い、市場平均より高いパフォーマンスを出すことを目的としています。

大企業と中小企業と超小型企業と現金の投資比率を調整する柔軟な運用手法をとっています。リーマンショック期の下落を現金比率を増やし影響を受けにくかった超小型株の割合が多かったこともありプラスで乗り切ることが出来ました。

またひふみ投信が心掛けている運用は、価格の変動が大きい投資ではなく価格の値動きが小さく着実に利益が上がっていく運用方針です。

つまり以下のような場合、値動きが激しいAよりも値動きが限定的なBのような運用を心掛け、投資家の不安を最小限に抑えることを目指しているのです。

 

投資におけるリスクとは

 

その結果、ひふみ投信のリスクとリターンの関係は以下のようになっております。ここでいうリターンとは標準偏差を指し、値動きの激しさを示します。

 

ひふみ投信のリスクリターン

参照:2020年10月度レポート

 

左上にあればあるほど優秀な成績ということになります。

 

「ひふみ投信」は先進国株式や日本株より優秀なリスクリターンとなっていますが、以前はもっと左上つまりローリスクハイリターンのファンドでした。

しかし、近年は「ある理由」によって日経平均や先進国株の指数と殆ど変わらない成績に落ち込んでしまっています。

 

契機となったのは2017年にカンブリア宮殿で特集されてしまったことです。テレビで取り上げられたことによって、純資産額が急激に上昇してしまいました。

流行りものが大好きな日本人の申し込みが殺到したのですね。その結果本来の超小型成長株への投資が資産規模が大きくなる過ぎてしまって出来なくなっていました。

その為、以下のように直近の組み入れ比率は大型銘柄が上昇しております。

ひふみ投信組み入れ銘柄の時価総額別分類

以前は時価総額300億円未満の超小型株の比率が30%程度ありましたが、現在は殆どありません。

 

ひふみ投信の組み入れ上位10銘柄は殆どが皆さんがしっているような大企業で現在は構成されています。以下そのうちの三井物産とパナソニックについて銘柄分析しておりますので、参考にしてみて下さい!

 

評判のひふみ投信の運用手法を組み入れ銘柄・三井物産の分析を通じて徹底解剖:(3月19日)

評判のひふみ投信の運用手法を組み入れ銘柄・パナソニックの分析を通じて徹底評価(3月25日)

 

結果的に近年、2018年の2月やコロナショックの2020年3月のような下落局面においては、以下のようにほぼTOPIXと同じような値動きとなってしまっています。

それでもTOPIXよりはアウトパフォームしているのですが、以前のような市場平均と連動しない運用が難しくなってきているのです。

日経平均と連動する傾向が強くなった「ひふみ投信」

 

また一点心配な点があります。

カンブリア宮殿を見た腰の入ってない足の速い人たちが、基準価格下落時に解約が相次ぐ事象が発生した場合です。折角安いタイミングで仕込める時に仕込めなくなるというリスクを考えておいた方がよいでしょう。

コラム:「ひふみ投信」と同じ罠に陥る過去優秀な成績を残したファンド

過去に優秀な成績を残したものの直近は凡庸な成績となっているファンドは「ひふみ投信」だけではありません。

まずは以下過去10年の各投信の成績をご覧ください。

青:厳選投資
赤:日経平均
緑:ひふみ投信
黄:ジェイリバイブ

過去10年の厳選投資と日経平均と他のアクティブ型投信の比較

 

過去10年で見るとジェイリバイブ は「ひふみ投信」を上回り、厳選投資も同等の成績を残しています。

しかし、過去3年でみると全く様相が変わってきます。

青:厳選投資
赤:日経平均
緑:ひふみ投信
黄:ジェイリバイブ

過去3年の厳選投資と日経平均と他のアクティブ型投信の比較

殆ど日経平均と同様の値動きになっていますし、ジェイリバイブ に関しては日経平均にすら劣った成績となっています。

いずれのファンドも成績が良かったため人気が高まり、結果として本来得意としてきた超小型株厳選投資ができなくなっていているのです。結果として大型株中心の日経平均と同様の成績となってしまっています。

 

以下、ランキングではファンドの資産規模が大きくなっても再現可能性の高い手法で下落耐性が高く安定的な成績を残しているファンドを含めて紹介してます。

実際に筆者が投資しているファンドも含めてお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

投資先ランキング

セゾン資産形成達人ファンドの運用方針

まず投資対象は世界の株式で、ひふみ投信の日本の株式市場とは投資範囲が異なります。

またひふみ投信が株式を組み合わせてファンドを組成しているのに対して、セゾン投信は市場平均に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託を組み合わせてファンドを組成するファンド・オブ・ファンズという形式を取っております。

ファンド・オブ・ファンズ形式

参照:セゾン投信目論見書

 

この組み合わせるのに使用する投資信託は、ファンダメンタル分析に基づいて割安と思われる株を組み入れている投資信託を選択しています。

また、個人向けの投資信託ではなく機関投資家向けの投資信託を選択している為、個人では再現することが出来ません。

セゾン資産形成の達人ファンドの投資対象ファンド

 

また世界の株式を対象にしていますが、その投資地域は概ね世界の時価総額の比率と近しいレベルに調整しています。

以下は現在2020年10末時点の株式市場の時価総額です。

世界の株式市場の地域別構成比率

 

そして以下がセゾン投信の現在の組み入れ比率です。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの2020年10月末時点での地域別配分

参照:10月度運用レポート

 

若干米国株の割合が少なくなっていますが、これは過大評価されているものの割合を少なくしているということであり評価できる部分かなと思います。

セゾン投信の欠点としては運用成績のところで詳述しますが、世界に効率よく分散している為、リーマンショックのような世界的な危機が発生した時に大きく資産価格が下落する可能性があるということです。

 

ただその時の教訓もあってか、投資対象の投資信託は株式投資信託だけではなく、相場下落局面では債券投資信託も考慮にするとしています。

運用部長の瀬下氏は2007年の運用開始時から運用に携わっているので、経験の蓄積も期待したいところです。

両者の成績を比較

そもそも投資対象が日本のグロース株投資と世界のバリュー株投資というところで、同じ尺度で測るのは適切ではないですが、運用成績を比較していきましょう。

期間ごとの運用成績

10年、5年、1年、3ヵ月の比較グラフをご覧ください!

青:ひふみ投信
赤:日経平均株価
緑:セゾン資産形成の達人ファンド

【10年比較】
ひふみ投信と比較するとセゾン投信の利回りが低いように見えますが、TOPIXに比較すると4倍程度の利回りを出しているので十分優秀なアクティブファンドと言えることができるでしょう。

 

過去10年の「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と「日経平均株価」の比較

 

【5年比較】
「ひふみ投信」が過去5年でみても素晴らしいパフォーマンスとなっていますね。ただ、2017年にカンブリア宮殿に取り上げられて純資産額が急騰した後からチャートをみればわかる通り、明らかに「ひふみ投信」は軟調に陥っています。

 

過去5年の「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と「日経平均株価」の比較

ではカンブリア宮殿に取り上げられた過去3年で比較してみましょう。

 

【3年比較】
過去3年でみると「セゾン投信」と「ひふみ投信」はほぼ同じ成績となっています。2017年以降明らかに「ひふみ投信」は性質が変わっており、過去3年で「ひふみ投信」については適切であると考えています。

過去3年の「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と「日経平均株価」の比較

セゾン投信は優秀な成績を納めていたのですが、2020年3月のコロナショックの基準価格の下落幅が凄まじいものとなっています。

筆者が投資しているBMキャピタルは2018年の下落相場やコロナショックも無傷で乗り切っています。下落に耐えながら安定的に資産を伸ばしているおすすめのファンドですので以下ご覧いただければともいます。

→ 評判のBMキャピタルの全てを徹底解説!〜口コミ・運用成績・利回り・投資手法とは!?〜

 

【1年比較】
三者ともコロナショックでの下落をもろに被っていますが、「ひふみ投信」がいち早く立ち直り再び優秀な成績を残しています。しかし、「ひふみ投信」はリーマンショックの時は下落することはありませんでした。

やはり、近年大型株中心の運用に切り替えているので指数と同様の動きをするファンドになってしまっているのです。

 

過去1年の「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と「日経平均株価」の比較

それでは更に近視眼的な6ヵ月で比べてみましょう。

 

【6ヵ月比較】
コロナショックからのリバウンド相場ですが日経平均と両者とも殆ど同じリターンとなっており、アクティブリターンを取れている状況にはなっていません。

過去6ヶ月の「ひふみ投信」と「セゾン資産形成の達人ファンド」と「日経平均株価」の比較

運用成績まとめ

ひふみ投信はリーマンショックを上手にのりきり、世界景気拡大局面では得意の成長株投資により大きな利回りを上げて圧倒的ともいえるパフォーマンスを実現してきました。

しかし、直近は運用方針で指摘した通り大型株中心となっており市場全体の影響を受けやすくなっています。

セゾン投信は世界に分散投資しているので、世界景気と連動することが多く不況時には基準価格が暴落しているが、市場平均よりは良いパフォーマンスを上げている為、長期投資のアクティブファンドとしては評価できるレベルにある。

 

投資先ランキング

手数料

手数料については双方共に購入手数料はかかりませんが信託報酬については大分内容が異なっていますので。それではそれぞれ見てみましょう。

ひふみ投信の信託報酬形態

ひふみ投信は毎年の信託報酬手数料は1.0584%と設定しています。指数連動のETFなどは手数料は0.5%程度なので、それに比べると高いですが、アクティブファンドの中ではお手頃なレベルだと思います。

更に長期投資をしてくれるお客さんには信託報酬一部還元方式という画期的なシステムを提案しております。

 

 

これは5年間保有したお客さんのは一旦1.0584%の手数料をあずかり、その中から0.2%分のひふみ投信を再購入し、10年経過したお客さんには一旦1.0584%の手数料を預かった後、その中から0.4%分のひふみ投信を再購入するというシステムです。

勘違いしないで頂きたいのですが、0.2%分の現金が還元されるのではなく、その分のひふみ投信の口数を増やすというシステムです。

然し、実質的な手数料の値下げなので、保有すればする程、お得になるシステムだということです。

セゾン投信の信託報酬形態

セゾン投信は先程申し上げた通り、ファンド・オブ・ファンズの形態をとっているので、手数料は実際に彼らが購入しているファンドの手数料に彼らの手数料を加えたものになるので固定化されていません。

手数料は年1.35%±0.2%のようにセゾン投信が公表しております。

当然投資している投資信託とセゾン投信の手数料が二重で掛かっているので、手数料はひふみ投信に比べて二倍以上かかってしまっています。

まとめ

ひふみ投信は日本の株式市場に、セゾン投信は世界の株に分散投資を行っているという性質の違いはあるものの両方とも長期的に市場平均よりも高い成績を上げている優秀なアクティブファンドということが出来ます。

ただひふみ投信は直近は資産規模の急増で大型銘柄に投資せざるを得ず市場平均と似た動きをしていますし、セゾン投信はもともと市場平均に連動しやすい形態となっています。

双方とも長期的に市場平均にある程度連動しながらも、市場平均をアウトパフォームする可能性が高い投資信託と考えて頂ければいいと思います。

どちらに投資すべきかという点に関しては、世界の成長にかけたいならセゾン投信であるし、日本の成長企業に投資したいかの趣向の違いによって選んでいただければと思います。

おすすめのポートフォリオ

市場平均にある程度連動しながら、市場平均をアウトパフォームしようと考えるのであればセゾン投信かひふみ投信に趣向に応じて投資をすればよいと思うのですが、これら二つは両方ともβが高いです。

βというのは市場に連動する割合のことで、高ければ高いほど市場と同様の動きをするということです。

その為、この二つを同時にもってポートフォリオを形成するよりは、一つを保有してβが低いファンドに投資することを推奨します。

このβが低いファンドとして私がおすすめするのは日本の本格的なバリュー投資を実践しているヘッジファドです。

そもそもヘッジファンドとはなんなのか、バリュー株投資の運用手法とはどういうものなのかという点については以下ご参照下さい。

ヘッジファンドの成り立ちと歴史から近年の有名ファンドマネジャー・世界と日本の投資家の動向を解説!

 

私の投資しているファンドはβが低く、この2018年1月から3月の世界的な相場下落局面でも殆ど基準価格を落としていません。

また他の資源価格下落ショックやチャイナショック、ブレクジットもプラスで乗り切っております。(リーマンショック時はファンド創設されておりませんが、ファンドマネージャーの個人成績はプラスで終えています)

更に毎年投資家還元ベースで10%程度の利回りをだしており、着実に資産を殖やしていってくれています。

市場に連動するひふみ投信やセゾん投信と市場と連動しない私の投資しているヘッジファンドに投資することによりバランスの良いポートフォリオを構築することが出来るでしょう。

ファンドランキングに私の投資しているファンドを含めたランキングを紹介していますので参考にしてみて下さい!

おすすめ投資先先ランキング BEST3

2020年から投資先としておすすめできる投資先を収益性・安定性・将来性の観点から、ランキング形式で紹介しています!

【最新2020年度版】管理人ワタルのおすすめ投資先ランキング BEST3!〜ヘッジファンドなどをポートフォリオに組み入れ守りながら勝ち続ける〜

【最新2020年度版】管理人ワタルのおすすめ投資先ランキング BEST3!〜ヘッジファンドなどをポートフォリオに組み入れ守りながら勝ち続ける〜

 

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