投資信託「投資のソムリエ」は評判通りの投資信託なの?話題の投信を徹底評価!

ソムリエと聞けばワインを思い返す方が多いと思います。

 

ワインに関して豊富な知識を持ち、レストランなどで、客の相談にのって料理にあったワインを選んだり、ワインについて説明したり、ワインの給仕をしたりする専門職。

参照:コトバンク

 

しかし、投資の世界でも「投資のソムリエ」という投信が存在しています。「投資のソムリエ」はアセットマネジメントワンによって運用されています。

「投資のソムリエ」はリスクを抑えて安定的なリターンを出すことをコンセプトとして組成された投資信託です。

本日は「投資のソムリエ」について、

  • どのような投資信託なのか?
  • 成績は優秀なのか?
  • 投資する価値はあるのか?

という点について徹底的に評価していきたいと思います。

 

投資信託「投資のソムリエ」はどのような投資信託?

ではまず「投資のソムリエ」がどのような投資信託なのかをお伝えしていきたいと思います。

投資対象は世界の「株」「債券」「リート」

「投資のソムリエ」は投資対象を株式だけに限定しているわけではありません。

日本だけでなく世界の「株式」「債券」「リート」に投資をして、中期的に安定的に資産を増やしていくことを目的としています。

では、どのような基準に則ってポートフォリオを構築しているのでしょうか?

次の項目で詳しく見ていきます。

年間の変動リスクは4%程度を目標にしている

「投資のソムリエ」は基準価格の変動リスクを年率4%程度に抑えることを方針としています。変動リスクとは価格が変動する幅のことで、投資の世界では標準偏差と言われています。

→ 投資におけるリスク指標である標準偏差(ボラティリティ)についてわかりやすく解説する

 

変動リスクが4%というのは、平均的なリターンから以下の幅に収まることを意味します。

-4% ~+4%の結果に収まる可能性が68%
-8% ~+8%の結果に収まる可能性が95%
-12%~+12%の結果に収まる可能性が99.7%

つまり平均リターンが4%の場合は、今後1年のリターンは以下の幅で収まることを意味するということです。

0% ~+8%の結果に収まる可能性が68%
-4% ~+12%の結果に収まる可能性が95%
-8% ~+16%の結果に収まる可能性が99.7%

通常の株式のリスクが10%-12%であることを考えると、変動リスク4%というのは非常に低いリスクということができるでしょう。

「投資のソムリエ」のポートフォリオの組み方

年率4%のリスクを達成するにあたって、「投資のソムリエ」は以下の通りポートフォリオを組成しています。

各投資対象資産を「金利変動」「為替変動」「世界の成長」で分解して、各変動要因を均等にするように組み替えます。

投資のソムリエのポートフォリオの組成方法

では現在の2020年10月時点のポートフォリオはどうなっているのでしょうか?

現在の「投資のソムリエ」のポートフォリオ

以下が最新の2020年9月末時点の「投資のソムリエ」のポートフォリオです。

ご覧いただければわかる通り為替ヘッジをした先進国債券が全体の約6割を占めています。債券だけで7割近くと、だいぶ安定資産に寄せたポートフォリオとみることができます。

資産 2020年9末 構成比率
安定資産 国内債券 10% 66%
為替ヘッジ
先進国債券
56%
リスク性資産 新興国債券 14.5% 32%
国内株式 6.5%
先進国株式 2.0%
新興国株式 3.0%
国内リート 2.5%
先進国リート 3.5%
現金 現金 2.0% 2%

 

FRBが2023年まではゼロ金利政策を少なくとも継続していくとしている現在の金融環境下で上記のポートフォリオには筆者は懐疑的に見ています。

以下は代表的な外国債である米国10年債金利の金利水準です。

米国10年債金利

参照:FRED

 

1980年代から一貫して下落し続けて、現在は10年債でも0%近傍の金利水準となっています。

世界的に先進国債券の低金利下はとまらず、殆どリターンは期待できないどころか、債券が売られて金利上昇する局面ではマイナスとなる可能性もはらんでいます。

手数料はアクティブファンドなので高めに設定

「投資のソムリエ」はポートフォリオを精査して考えるアクティブ型の投資信託です。アクティブ型投資信託はインデックス型投信に比べて手数料が高めに設定されています。

→ 投資信託とは?仕組みをわかりやすく解説!投信販売員が投資信託を買わないのはなぜ?本質をしっかり理解しよう

 

「投資のソムリエ」は購入手数料は3.3%(税込)となっており、毎年発生する信託手数料は年率1.54%となっています。

アクティブ型投信の中でお高めに設定されています。特に初年度は購入手数料と信託手数料で5%の手数料が徴収されるのは大きいですね。

手数料は高くてもリターンが高ければ問題ないのですが、残念ながら次項で解説する通り「投資のソムリエ」の成績は残念な結果となっています。

「投資のソムリエ」のリターンは?利回りは高いの?

では肝心のリターンについて見ていきたいと思います。

リスクは低いが非常に低いリターンとなっている

以下は「投資のソムリエ」の単体のリターンの推移です。

分配金再投資をした前提でも2012年から8年経過しているにも関わらず1.25倍程度にしかなっていません。

投資のソムリエ単体のリターンの推移

このようなリターンで初年度の5%の手数料、毎年の信託手数料1.5%は非常に高いですね。

この間、相場は非常に堅調で日経平均が約2.5倍になっていることを考えると、残念な結果になっています。(リスクを抑えることを目標にしているので致し方ないですが、、)

eMAXIS バランス (8資産均等型)と比較しても低いリターン

同様の投資信託と比較してみることも重要です。

投資のソムリエ同様、8資産に分散投資しているeMAXIS バランス(8資産均等型)と比べて見ましょう。

eMAXISバランス(8資産均等)のポートフォリオ

以下は投資のソムリエeMAXISバランス(8資産均等型)のチャートの比較です。

「投資のソムリエ」と「eMAXISバランス(8均等分散)」を比較

eMAXISバランス(8資産均等型)と比べても圧倒的にリターンが低いことがわかります。過度に安全資産に振りすぎた結果、殆どリターンが出ない構造になってしまっているのです。

そして、低金利は今後も継続が確実なことから見通しは暗いと言わざるを得ないでしょう。

まとめ

投資のソムリエはリスクを4%に抑えて安定的に資産を増やすことを目的に組成された投資信託です。

しかし、債券組入比率を過大にした結果、リターンは非常に低く、手数料も高いことから投資妙味は少ない投資信託といえるでしょう。

以下、ランキング形式で筆者が実際に投資しているファンドを含めて纏めていますので参考にしていただければと思います。

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